ケンブリッジ・ビスコシティー メーカー・ホームページへ

会社概要

粘度計の専門メーカーとして1985年に設立されたケンブリッジ・ビスコシティー社は、2012年にPAC社の傘下となっています。以来、PAC社ケンブリッジ・ビスコシティーとして製品やサービスを提供しています。30年以上にわたり、流体の粘度計測に関して、国際的リーダーの立場にあります。その根底となっているのは当社の他に類のない独創的な計測技術です(下図参照)。そして長年の経験、顧客のご要望よって広範囲にわたる製品レンジが開発され、あらゆる用例に対応できます。
このユニークな粘度計測法はこのたび米国材料試験協会(ASTM)により新しい標準粘度測定法ASTMD 7483-08「往復ピストンによる液体の絶対粘度(Absolute Viscosity)および動粘度(Kinematic Viscosity)測定法」として発表され、粘度計およびそのデータの信頼性が裏付けられました。

品質管理規格
適合規格

●ASTM D7483 ●ASTM D445

特徴


ケンブリッジ
・ビスコシティー社の
粘度計測技術

独創的で効率の高い粘度測定技術
ケンブリッジ・ビスコシティー社製品は特許技術により他の粘度計メーカーの従来方式とは一線を画しています。
構造的には、ごく小容積の計測チャンバー内で往復運動をするピストンが唯一の可動部品です。図のようにセンサー内の上下一対のコイルが一定の駆動力でピストンを往復運動させ、液粘度で変わる往復時間を独自の電子回路により計測分析して絶対粘度値を出力します。同時に内蔵温度センサーによりチャンバー内流体の実温度も出力されます。
さらに、刻々変化する温度・粘度要素を任意の一定温度時の粘度に換算した温度補正粘度値(TCV)の出力も可能です。

極めて高い精度と簡便なメンテナンス性
接液部はすべてステンレス製です。常時往復運動をしているピストンによりチャンバー内壁に付着した流体は絶えず掻き落とされ、ピストンのポンプ作用によりチャンバー内の流体の吐出、吸入が行われます。このセルフクリーニングメカニズムにより常時新鮮なサンプルの計測が可能で、高精度が長期間保たれます。堅牢な構造とあわせて信頼性が高く、原則的には長年メンテナンス不要でご使用いただけます。そしてASTM,DIN,JIS,ISO規格に各々準拠しており、各工業界の仕様に対応しております。
計測可能レンジは0.2~20,000cpにおよび、さらに特注レンジも用意されております。

ご用例に合わせたラボ型(研究室・サンプリング用)/プロセス用粘度計測器
ケンブリッジ・ビスコシティー社の粘度計には広範囲なご用例に適用できるようサンプリング計測に便利な多品種のラボ(研究室)型に加え、プロセス用モデルにはプロセスライン内でのリアルタイム制御にご使用いただけるインライン(配管内設置)型、インタンク(タンク内設置)型、超小型等、設置条件に合わせた各種センサー形状・サイズが用意されております。ケンブリッジ粘度計の故障のない構造によりオイル、インク、塗料、コーティング剤、さらに広範囲にわたる製薬、薬品等また自動車燃料、モーターオイル、石油化学、印刷、バイオ技術等あらゆる分野で使用されています。



主な製品

プロセス/インライン型粘度計

実際のプロセス現場において機器に求められる要素は精度、信頼性のみでなく設置に対する柔軟性、実際的な機能性等が重要になります。そのためには、すでに多くの異なる設置条件下で性能が実証されている信頼性の高い機器の選定が必要です。粘度計の場合、ワールドスタンダードとして国際的に採用されているプロセス粘度計はケンブリッジビスコシティー社のビスコプロシリーズです。
ビスコプロシリーズは多岐にわたる用例に応用が出来るようシングルチャンネル、複数チャンネルに合わせられるモデルが用意されております。現場での調整、校正が可能でさらに遠隔故障診断機能等により、製造ラインの技術者をメンテナンス作業から解放し本来の仕事により多くの時間を割ける条件を作ります。
ビスコプロシリーズはインライン型でもタンク投入型でも、計測ラインの流体圧力、タンク容量等の条件変化に影響されず高性能、メンテナンスフリーを実現します。セルフクリーニング構造のセンサーは長期にわたる連続使用を可能にし、常時リアルタイム計測を実現、必要なときにいつでもデータを入手できます。


VISCOPRO 2100
ViscoPro 2100は、プロセス業界向けの次世代粘度計です。この粘度計は、業界で実証済みのセンサー技術であるピストン方式を採用することで、迅速でリアルタイムな解析と信頼性の高いデータを必要とするアプリケーションに最適です。ViscoPro 2100は、世界中の10,000箇所以上に設置されている同じ堅牢なセンサー技術を使用して構築され、信頼性の高いリアルタイムの粘度データを提供します。
ViscoPro 2100は、サンプルサイズが小さく、取り付けが簡単で、柔軟性があり、メンテナンスの必要性が最小限であるため、ほぼすべてのリファイナリ、石油化学、またはコーティング用途に理想的な粘度計です。

VISCOPRO 2000
ViscoPro 2000 粘度制御プロセッサーはメニュー画面によるユーザーフレンドリーな操作性を持つ高性能なシングルチャンネルプロセッサーです。電磁型粘度センサーと組み合わせて高精度、高再現性を持つ粘度制御を実現します。温度補正機能は、運転中のプロセス温度変動に起因する粘度変化の要素を打ち消し、温度補正粘度(TCV)での制御を可能にするため、粘度制御によるプロセス品質の管理の効率を飛躍的に改善することが出来ます。ディスプレイ上には粘度、温度、温度補正粘度(TCV)、アラームデーターを表示。同時にRS232 およびRS485 対応の通信ポートに出力。さらに4-20mA 制御信号も出力します。データロギング機能は計測データを設定時間ごとに1000ポイントまで記憶し、いつでもPCに読み出すことが可能です。

カスタム品
ケンブリッジビスコシティー社は標準品の他お客様独自のより広範囲な難しい課題を解決するためのご要求にも対応しております。ケンブリッジ社の技術者はそのような課題の解決のために専用の計器、センサー、ソフトウェアーの開発を喜んで受けさせていただきます。例えば375℃までに対応する高温度用例、極度に腐食性の高い流体、または衛生管理に留意した3A準拠のサニタリー用などがすでに納入されております。

 

ラボ型粘度計(研究室・サンプリング用)

少量の試料で高精度の計測
流体の粘度測定には精度がなにより重要ですが、実際に研究者が必要とする計測器は操作が簡便で信頼性が高くなおかつ広い計測幅が要求されます。さらに多くの場合被測定試料液が高価なため出来る限り少量のサンプルで精度の高い結果が得られることが非常に重要になります。
ケンブリッジビスコシティー社のビスコラボ(VISCOlab)シリーズはそのような要求を満たす製品です。
●高精度な計測値
●メンテナンスの容易さ・高性能
●微量なサンプル必要量
●メーカーの過去30年間以上に及ぶ経験、世界中で10,000台以上の納入実績による安心感

少量サンプル粘度計(ViscoLab 3000, 4000, PVT)
低粘性液(水レベル)を高精度で測定できます。
米国ケンブリッジビスコシティー社のラボ型ViscoLab粘度計は、難しいとされる低粘性液の粘度を1.5mL~の少量サンプルで高精度に測定できます。

ビスコラボ(VISCOlab)シリーズ

VISCO lab 3000
独立した定温水槽が手元にない環境下で高温テストを行う必要がある場合には電子制御式の温度制御機能を持ったVISCOlab3000が最適です。このモデルは常温より高い温度であれば最高180℃までの計測が可能で、さらにオプションの冷却ジャケットを使うことにより-40℃までの低温計測も可能になります。センサーは各々20:1のレンジ範囲で最大20,000cPまでの粘度計測が可能で、わずか1.5mlのサンプル量で連続粘度計測値、温度データー、温度補正粘度値(TCV)の出力が、得られます。

VISCO lab 4000
VISCOlab4000は最大10,000cPまでの12の粘度レンジをカバーし、2ml以下のサンプル量で計測可能です。温度条件は常温から、保温ジャケット付きのセンサーを使用すれば循環式の温度制御で-40℃~+110℃まで、ご希望の温度下での粘度測定が出来ます。また高度な電子回路設計により、温度・粘度の対比表示、データー平均機能、流体密度表示も可能です。さらに、PCとのインターフェイスRS232を通してデーター出力も出来ます。

VISCO lab PVT
高圧力下での粘度測定・分析を目的として開発されたVISCOlabPVTは石油探索、地核分析、超臨界流体、気体/液体二層流体等の用例に応用されております。実際のシステムは次の二種類の選択が可能です。VISCO lab PVT高圧循環水システムは循環温水システムとの組み合わせにより-30~190℃の温度を最小の予熱時間で得る方法で、直感的な映像インターフェイスが用意されています。VISCO lab PVT高圧空気循環システムは恒温炉との組み合わせで温度制御を行い45~190℃の範囲内で計測を行うことが出来ます。

カスタム品
ケンブリッジビスコシティー社は標準品の他お客様独自のより広範囲な難しい課題を解決するためのご要求にも対応しております。ケンブリッジ社の技術者はそのような課題の解決のために専用の計器、センサー、ソフトウェアの開発を喜んで受けさせていただきます。例えば375℃までに対応する高温度用例、極度に腐食性の高い流体、または衛生管理に留意した3A準拠のサニタリー用などがすでに納入されております。

 

各種粘度センサー


SPC/L301ネジ接続センサー

インライン型センサー

SPC/L301ネジ接続センサー
T型接続パイプに直接接続できる1.25”NPTの接続ネジ径を持ったセンサーです。仕様がネジ接続になっているご用例に最適です。代表的な用例はインク、缶塗装、塗料、電線コーティング等多岐にわたっています。

SPC/L311クイックコネクター接続センサー

SPC/L311クイックコネクター接続センサー
ほとんどの製造ライン用例に向いており、特に定期的な洗浄を要するケースには最適です。このセンサーはクイックコネクターフランジ構造に設計されており、フェルール用クランプを使用することによりプロセスラインから工具なしで迅速に脱着することが出来ます。高分子製品、樹脂、シリコンコーティング等の用例に使われているほか3A規格に準拠しており食品、製薬工業を初めとするたくさんの用例に使用されております。

SPC/L372配管型(流体通過型)センサー

SPC/L372配管型(流体通過型)センサー
1/4”NPTの接続により直接配管するタイプの小口径プロセスライン用のセンサーです。さらに恒温水循環式の保温ジャケットを取り付けることにより一定温度下での粘度測定が可能になります。眼鏡レンズコーティング、フイルム、オイル分析、油圧油管理等に使われています。

SPC/L374クイックフランジ型(流体通過型)センサー

SPC/L374クイックフランジ型(流体通過型)センサー
1/4”サニタリー用クイック脱着フランジを使って小径のプロセスライン途上に直接配管が可能です。ヒーター内蔵。脱着可能な水冷ジャケット装着可。

PC/L392フランジ型センサー

PC/L392フランジ型センサー
ボルト4本による堅牢な取り付けが出来るステンレススチール製のSAEコード61のフランジ付きのモデルでパイプ径1.5”(40A)以上の配管に容易に装着できます。オプションで他のフランジ規格(ANSI,DIN,JIS)に合致したものもお受けいたします。代表的な用例にはHFO、アスファルト、潤滑油、燃料油、石油精製、パイプライン等があります。

SPL440高圧用センサー

SPL440高圧用センサー
業界唯一の新技術で設計されたSPL440センサーは配管システムの高圧ポンプラインに使用可能です。このセンサーにより高圧ガス、凝縮ガス等の粘度計測が可能です。変更可能な多レンジに対応しており、他の高圧用粘度計より一桁高い精度を保証します。

超小型粘度センサー

超小型粘度センサー
世界最小を誇る超小型センサーです。取り付け場所の制限がある用例、微少なサンプル量が必要条件の場合等、具体的な用例としてはコンプレッサー、使用済みオイル分析、エンジン搭載用、油圧作動油等の用例にご利用いただけます。



SPL321型

インタンク(タンク投入型)センサーシリーズ

SPL321型
防爆仕様で設計されておりどのようなサイズのタンクにもご使用いただけます。攪拌が充分でない場合、プロセス流体の洗浄が困難または流体に固形物が混ざっているような用例にもご使用いただけます。センサーヘッドは延長軸に直角に取り付けられております。センサーヘッドには1”NPTのネジが切ってありこれに合致するあらゆるパイプに溶接無しで接続可能で、延長軸は300mmから5.4m程度の長さが一般的です。


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